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大スターと薬物 [ニュースから]

大スターと薬物


 興味深い記事がありました。「ロックンロールの帝王」エルビス・
プレスリーと、「ポップスの帝王」マイケル・ジャクソンの共通点
について述べたものです。

参考:http://www.zakzak.co.jp/gei/200908/g2009082619_all.html

 二人の超大物エンターテイナーが若死にしたのはなぜか。その原因には
薬物の大量投与という共通点がありました。そのことについて解説した
部分に、なるほどと思いました。

 トシのような凡人から見たら、エルビスもマイケルもショービジネスの
世界で大成功を収め大富豪になった、羨ましい存在ともいえます。

 しかしスターにはスターであるが故の不自由さ、精神的重圧があって
当然です。それは大スターであればある程重いものだったに違いありません。

 自分の楽曲を何十万人、何百万人という単位の人々が聴く。自分を
見に来た何万人という観衆の前で歌い踊る。

 それは幸せなことであるけれども、ファンの期待に応えなければならない
という重圧で精神的に追い詰められるということも想像に難くありません。

 トシのような凡人レベルなら人生の悩みといってもたかが知れていて、
酒を飲んだりレジャーに出かけたりして紛らわすことができます。

 しかしエルビスやマイケルが感じていた重圧や不安は凡人の想像できる
範囲を超えていたに違いありません。

 気軽に居酒屋で飲めるような立場の人ではなかったし、私生活では
意外と孤独だったかもしれません。

 そんな彼らが何かにすがる思いで心の平安を求めた結果、行き着いたのが
鎮静剤などの薬物だったのでしょう。

 マイケルの場合は事故で大火傷を負った後遺症も影響している可能性が
あって、エルビスと全く同じかどうかは分かりません。

 現時点でマイケルの死因が100%解明された訳ではないにせよ、薬物の
影響があったことはほぼ間違いないようです。

 やはり重圧から解放されたい、心の平安が欲しいと願って薬物に依存した
と考えるのが自然です。


 問題は薬物が正しい判断のもとで健康に害を及ぼさない程度に処方
されたかどうかです。

 報道を読む限り、処方の仕方が間違っていたとしか考えられません。


 心の平安というものは、本当はいくらお金を積んだところで買えるもの
ではありません。

 しかしスターと呼ばれる人々の一部は、その桁違いの心の不安ゆえに、
そしてその経済力ゆえにお金の力で解決したいと思ったのでしょう。

 記事にある「ドクター・フィールグッド」の存在によって、スターの
願いはゆがんだ形であるにせよ、ある程度はかなえられたはずです。

 残念ながら薬による心の平安は一時的なものだったでしょうし、そもそも
不安の原因を根本から取り除くことは不可能でした。

 それにもかかわらず薬物の投与は続けられました。「ドクター・フィール
グッド」はスターの言いなりに、危険を承知で薬を処方。

 その中には劇薬も含まれ、一歩間違えれば健康被害が出る可能性も
十分考えられました。そして間違いが起きてしまいました。

 スターの望みをかなえてあげたいという気持ちが優先したのか、
あるいはただお金のためなら何でもするという考え方だったのかは
分かりません。

 いずれにしても安全性を顧みることなく日常的に薬物が投与され、
スター本人も担当医師も慣れっこになっていたという印象を受けます。

 そして気の緩みが取り返しのつかない出来事に発展し・・・
その代償はあまりにも大きすぎました。

 復活コンサートに向けて意欲満々でリハーサルをしていたマイケルが
初日を迎えずして突然死。あまりにも理不尽です。

 残念でなりません。

 検察は他殺と断定したそうですが、今後、担当医の責任を厳しく
追及して、同様の悲劇を起こさないようにしてほしいです。  


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コメント 2

ram

はじめまして、
マイケルとエルビス、似てますね。
おっしゃるとおり
二度とないようにしてほしいです。
by ram (2009-08-29 22:05) 

toshi-jp

命を救うはずの医者が危険な薬の処方で、逆に命を
縮めることになるなんて。あってはならないことです。
by toshi-jp (2009-08-29 23:25) 

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