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「スキヤキ・ウエスタン ジャンゴ」(秋に見た映画その2) [映画]

「スキヤキ・ウエスタン ジャンゴ」(秋に見た映画その2)

 見た映画は基本的に自分のブログに記録しておくことにしているの
ですが、更新を怠けている内に4本も溜まってしまいました。

 いつもより手短に書こうと思いますが、いつものようにネタばれも
ありますのでご了承の上お読みください。



 「スキヤキ・ウエスタン ジャンゴ」

 マカロニ・ウエスタンじゃなくてスキヤキ・ウエスタンなんだと
言われれば、トシの年代以上ならどんな内容か想像がつくでしょう。

 参考:http://www.walkerplus.com/movie/report/report5277.html

 ウエスタンの舞台に源氏・平家の対決という図式を持ち込み、
用心棒を登場させる。その村の地名が「根畑(ネバダ)」だったりと、
かなり独自の世界を作り上げることに成功しています。

 そして出演者も多彩な顔ぶれ。それぞれがいい味を出していますが、
特に印象に残ったのが桃井かおり。実は今まであまり好きでは
なかったのですが、後半でブラッディ弁天という正体が明らかに
なってからの活躍は格好いいと思いました。

 クエンティン・タランティーノ演じるビリンゴのスキヤキ奉行
ぶりも笑えて良かったし、「キル・ビル」を連想させる場面も
あって楽しめました。

 あとは石橋貴明演じる弁慶がヘマをやった罰に去勢され、
それをきっかけに「目覚め」て保毛尾田保毛男みたいなキャラに
なってしまうのが失笑ものです。

 人気小説や漫画の映画化、あるいはテレビドラマの映画版といった
安易な映画作りが主流の日本映画界の中で、独自性のある作品を
作ろうとする姿勢がはっきりと現れていることに好感が持てます。

 どんな映画にしたいのかが明確で、出演者もスタッフも
製作過程を楽しみながら撮っていたと想像できる映画です。

 アクションあり、笑いあり、そしてドラマもありの盛りだくさん
ですがそんなにちぐはぐな印象を与えないのは画面の雰囲気が
統一されているからではないでしょうか。

 あえてきれいに撮らないこと。町並み、小道具・大道具の
汚れ方、人物の泥まみれの具合が非常にいいです。

 だいたい予想通り、期待通りの内容でしたが不満が無い訳でも
ありません。

 主要な登場人物について掘り下げて描きたかったのでしょうが、
2時間に及ぶ上映時間はちょっと長く感じました。

 本来は単純なはずの話に枝葉を付けて、それが中身の濃さに
つながったかというとそうではないと思います。冗長になった
印象の方が強いです。

 もっと息つく暇も無い展開にした方が「面白かった!」という
鑑賞後の爽快感につながったと思います。

 あと、財宝はどうやら大量の金塊だったようなのですが、
画面に映っているのはどう見ても「黄色い石」でした。


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