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夜はご用心 [タイの旅2012]

夜はご用心

 今回の旅は大きなトラブルもなく概ね快適でした。

 無事に帰って来ましたが、実は一歩間違えば被害者になっていたかも?
という事例がいくつかありました。

 これからタイに行くという人のために注意を促したいです。

 パタヤ滞在中、友人Gが一人で夜道を歩いている時のことです。

 土地勘はあるのでホテルに帰るのに最短ルートを通りました。

 そして二人乗りのバイクが一台、Gを追い越して行きました。

 と思ったら停車して、こっちの様子をうかがっています。

 今度は引き返して来るではありませんか。

 後ろに乗っていた、図体のでっかいオカマが降りてGに向かって来ます。

 「ねえ、遊ぼうよ」とかなんとか言ってGにまとわり付くのですが
もちろんGにその気はありません。

 なおもしつこく絡んできて、体に抱きついたり股間を鷲掴みにしたりと
迷惑行為をエスカレートさせて来るのでGは必死に抵抗。

 残念ながら人通りの少ない道を通っていたので助けを呼ぶことも
できません。

 Gが抵抗を続けるとやがて諦めて帰って行った訳ですが。

 これはオカマが怪しい店に連れて行くのが目的ではなく、きっと
“抱き付きスリ”だったのでしょう。

 どさくさにまぎれて財布や貴重品をかすめ取り、目的を達成したら
バイクでトンズラするつもりだったのではないでしょうか。

 あいにく、というかGにとっては幸運なことに金品を奪うのに
失敗して去って行った模様です。

 次はIの体験談。

 セブン・イレブンに寄った帰り道のことです。両手にレジ袋を下げて
歩いていると・・・。

 いかにも水商売風の女が一人、Iにまとわり付いて来ました。

 やはり遊びに誘うふりをしながらボディータッチして来ます。

 ちょうどセブン・イレブンでカップラーメンに熱湯を入れて来たIが
熱湯入りのカップをそいつの体に当てると驚いて退散したそうです。

 GもIも結果的に何も盗られずに済みましたが、脇の甘い人
だったらまんまと盗まれていたのではないでしょうか。

 最後はトシ自身の体験です。

 バンコクで、夜一人で外出した時のこと。

 ホテルと直結している高架鉄道のコンコースを歩いていると、
「すみません!」と叫ぶ人の声が聞こえました。(以下、すべて英語)

 自分には関係ないと思いつつも、大きい声で繰り返し叫ぶ声の主を
確かめたくて振り返ってしまいました。

 声の主はなんと、トシを呼び止めようとしていたのでした。

 「ナナプラザへはどうやって行ったらいいですか?」
 「次の駅です」
 「そうですか。で、両替したいんですが両替できる場所は
  この辺にありますか?」
 「知りません」
 「地元の人じゃないんですか?どちらから?」
 「日本」
 「実は今日着いたばっかりでドルしか持っていないし、何も分からなくて。
  それで、100バーツ札は何色なのか教えてくれます?」
 「赤」
 「実物を見たいですね。何色なのか」
 「赤だって」
 「実物を見せてください。見るだけ、盗らないから」
 「???(本当にこいつ怪しいな)」
 「ほら、僕の財布の中、ドル札ばっかりでしょ。そしてこれが
  20バーツ札でしょ?」
 「???(なんで20バーツ持ってるんだか)」
 「で、100バーツ札ってどんなお札か見せてくださいよ。見るだけ。」
 「(その手に乗るか!)あそこにいる駅員に聞くべきですね」

 最後は奴も諦めて立ち去りました。

 相手の言いなりになって自分の財布を出していたら、どんな悲劇が
待っていたことでしょう。

 どさくさに紛れてお札を盗もうとしたのか、あるいは個人的に両替して
ほしいと口実を作って詐欺を働くか。

 もしそいつが何も盗らなくても、グルになった相方がトシの財布を
ひったくって全速力で逃げたかもしれません。


 教訓

 ・夜の一人歩きは警戒せよ
 ・慣れてきて土地勘があるからと言っても人通りの少ない道は避けるべし
 ・向こうから声を掛けて来る人間は99.9%怪しい。疑え
 ・相手にせず無視して通り過ぎよ
 ・やばいと思ったら大声で助けを呼べ
 (近くに人がいなくても、相手が多少は動揺する)
 ・貴重品がどこに入れてあるか悟られないようにするべし
 ・他人の前で財布を見せるべからず
  (ズボンの後ろポケットに財布を入れるのは危険!長財布を
   無造作に入れておくなどはもっての外!)
 ・ショルダーバッグをたすき掛けにして前で抱えるべし

 日本で被害に遭ったことがないからといって「自分は大丈夫」などと
思ってはいけません。

 外国では日本人は“いいカモ”です。

 お人好しで、警戒心が希薄で。おまけにお金も持っているし。

 困っている人がいると助けてあげたくなったり、あるいは旅先で
好奇心が普段より旺盛になっていたりします。

 そういった親切心や好奇心をうまく利用して奴らは近付いて来ます。

 タイに限らず、これから海外に行く人はくれぐれも気を付けていただきたいです。

 犯罪者は一度成功すると味をしめて犯罪を繰り返します。

 被害に遭うということは、見方を変えれば犯罪を助長していることに
なるのです。

 一人が泣き寝入りして済む問題ではありません。

 次なる被害者を出さないためには外国へ行く日本人ひとりひとりが
警戒を怠らず、犯罪を起こさせない覚悟が必要です。

 犯罪予備軍が“割に合わない”と諦めるぐらい、したたかに
なろうではありませんか。

 NO!と言うべき時にきっぱりとNO!と言い、まとわり付いて来る
人間は絶対に犯罪目的だということを肝に銘じましょう。


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