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運転見合わせ [違和感のある日本語]

運転見合わせ

 大地震→東京電力の計画停電の影響で首都圏の電車は
運休、ダイヤ変更、経路変更などが発生して大混乱です。

 そんな中で気になった言い回しが「運転を見合わせる」です。

 言葉どおり受け取れば、様子を見た上で問題なしと判断
されれば運転を再開することになります。

 ところがJR東日本などでは一日中運行しないと決定した
路線にさえこの「運転見合わせ」という表現を使っています。

 運休とか臨時休業とか言ってくれた方が誤解が無くて
いいのに、あたかも運転再開の可能性があるかのように
ぼかした表現を使うというのはいかがなものでしょう。

 利用者の反発が少しでも弱まってくれれば・・・という
期待があって使うのだろうと推測されますが、そのセコい感じが
トシは気に入りません。

 こういう時に大切なのは事実を正確に伝えることでは
ないでしょうか。

 駅員の敬語の使い方が不自然なのも以前から気になって
いました。それと同じでただ単に言葉遣いに無神経なだけなの
かもしれませんが、いずれにせよ気に障ります。

 ちなみにトシの最寄り駅がある新京成電鉄では正々堂々と
運休という表現を使っています。


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取材に行ったのに「潜入」とはこれいかに [違和感のある日本語]

取材に行ったのに「潜入」とはこれいかに

 某タレントと野球選手の不倫騒動が今マスコミの格好の餌食と
なっています。

 スポーツ新聞や夕刊紙などでは一面の記事で扱われていますが
そこまで大きく扱うほどのネタなんでしょうか。

 どっちが積極的に誘ったとか、ラブホテルの中で男女の関係に
なったのかならなかったのかとか、別にどうでもいいと思います。
少なくとも一面を飾るほどの内容ではないと思うのですが。

 二人が入ったとされるラブホテルまで取材に行く記者もいて、
よっぽどネタに窮しているのだろうと思うと気の毒でもあり
マスコミ各社がこんなくだらないネタを必死に追いかけている
ことが滑稽でもあります。

 そしてひとつ気になった言葉があります。

 いくつかの新聞記事を読んでいて「二人が入ったラブホテルに
記者が潜入」といったような表現に出くわしました。

 言葉通りに受け取れば取材許可を取らずに勝手に忍び込んで
中を覗いて来たことになります。

 しかし記事の文面や、部屋の内部の写真を大きく載せている
ことなどから判断して、普通に取材して来たものだと思われます。

 部屋の中で二人が何をしたかは当事者しか知りません。そんな
秘め事についての記事だから、秘め事を覗き見に行ったかのごとき
印象を与える言葉をあえて使いたかったのでしょう。

 何とか面白おかしく書きたい、という気持ちは分からないでは
ないです。しかし文章を書いて飯を食っている記者が意図的に
誤った言葉の使い方をするのはいかがなものでしょう。

 まさか本当に潜入という言葉をはき違えているということは
ないでしょうね。意図ではなく本当の誤用だったら記者として
あまりに勉強不足です。


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「お急ぎのところご迷惑いたします」 [違和感のある日本語]

「お急ぎのところご迷惑いたします」


 日常生活の中で、不自然な、あるいは違和感のある表現に出会う
ことが多いです。

 よく耳にするのは駅のアナウンスで「この電車にはまだ御乗車
できません」といった敬語の使い方の誤りです。

 それから、飲食店で料理や飲み物が運ばれて来て店員から
「こちら、〇×△になります」と言われることが最近多いです。

 あまりにもそういう誤用が蔓延しているため、言われる方も
だんだん気にしなくなってきているのかもしれません。

 でもトシはいちいち気になって仕方がありません。

 駅員や店員に「その日本語の使い方、おかしいですよ」と言えたら
いいのですが、小心者のトシはそこまでできません。

 せめてブログの中だけでもおかしいと言い続けたいです。


 今日耳にしたのは「お急ぎのところご迷惑いたします」という
表現です。「御乗車できません」のような単純な敬語の誤用に
見せかけながらもひねりのきいた、「技あり」な誤用です。

 朝の地下鉄に乗っていた時のことです。後続の電車が遅れているため
しばらくこの駅に停車して時間調整をするとのことでした。

 この時の車掌のアナウンスで「お急ぎのところご迷惑いたし
ます」という表現が繰り返されました。

 よくもまあこんなおかしな言い回しを考えたものだと感心して
しまいました。

 常識のある読者の皆さんなら「お急ぎのところご迷惑をお掛け
いたします」が正しい表現だということをご存じでしょう。

 電車が遅れて迷惑を被るのは乗客の方です。その迷惑の原因が
自分たちにあることを申し訳なく思う気持ちを表現するために
「ご迷惑をお掛けいたします」と言うのが普通です。

 「ご迷惑いたします」を敬語ではなく普通の言い回しにすると
「迷惑します」つまりアナウンスしている車掌本人が迷惑を
被っているという意味になってしまいます。

 「客が急いでいるおかげでこっちはいい迷惑だ」とでも
思っているのでしょうか。

 車掌の中にそういうひねくれた人物がいないとも限りませんが、
おそらく今回は言葉の使い方を知らなかっただけでしょう。

 何のアナウンスもなくただ待たされたのでは乗客の不満が増す
だろうからしつこいくらい繰り返しアナウンスしなさい、みたいな
ことがマニュアルで指導されているのではないでしょうか。

 この車掌が同じことを繰り返しアナウンスしたこと自体はいいの
ですが「ご迷惑いたします」では逆効果です。

 聞いていたトシはイライラが増してきました。電車が遅れることよりも
むしろ誤った日本語を繰り返し聞かされることの方がいい迷惑でした。


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