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2010年に観た映画・その3 [映画]

2010年に観た映画・その3

 

 2010年に観た映画の印象を短く記録していますが、続きは年を
またいでのアップになってしまいました。今日は4本アップします。


 例によって一部ネタばれになる場合もありますのでご了承ください。

 

「アバター」3D

 待ちかねていたジエームズ・キャメロン監督の最新作。

 彼の才能を再認識させられるものでした。見事です。

 架空の惑星「パンドラ」の様子が、個性的に、しかもまるで実在するかの
ような現実感で描かれています。

 自然環境や生態系の見た目が地球上のものと違うのは当然として、先住民の
文化や言語までも新たに作りだしているところがすごいです。

 類型的ではない、この映画独自の世界がそこにありました。

 物語の構造は決して目新しくはないものの、いかに観客の興味を惹き付け
感情移入できるように描くか、といった語り口の巧さによって最後まで
飽きさせません。

 そしてアクション映画の大作をいくつも手掛けてきたキャメロン監督らしい
躍動感ある演出。

 トシが感心したのはデジタル技術を駆使した本格的な3D映画といった
技術的な面よりもむしろ根底にある監督の世界観、想像力です。

 何をどう描くかが大切なのであって、技術というのはそれを補うために
あるのです。

 技術的には最高水準のものを見せていながら物語としては退屈だった
「ス●ー・ウォー●」シリーズや「ト●ンスフォ●マー」シリーズの監督たちが
持っていないものをキャメロン監督は高い次元で持っていると思います。

 キャメロン監督の頭の中にはアイデアが一杯詰まっているだろうと
思います。しかしそのアイデアに以前は技術が追いつかなかった、そして
ようやく思い描いたものに近い形で映像化できる時代が来たのです。

 「アバター」のような作品を完成させるには気の遠くなるほど緻密な
作業の積み重ねと製作費が必要でしょうが、そうやって完成した映画を
お小遣いの範囲で観ることができる私たちは幸せです。


「トイ・ストーリー3」3D

 3Dらしさが存分に楽しめるアニメです。

 観ていて楽しいのはもちろんですが、大人の鑑賞に耐えるだけの
しっかりした物語があります。

 おもちゃで無邪気に遊んだ子供もやがては成長して、おもちゃは
用済みになってしまいます。

 おなじみのおもちゃたちが今回直面するのはそんな切実な場面です。

 どんな運命が待っているか不安な彼らですが、疑心暗鬼になったり
しながらも友情の絆をさらに深めて行くところがいいです。

 愛情に満ち溢れた結末に思わず泣いてしまいました。

 心に残る作品です。

 ちなみに前座で上映された短編の3Dアニメも面白かったです。


「ベスト・キッド」

 こちらも家族で楽しめる映画です。

 慣れない環境の中で苦しみながらも自分を鍛え上げ、そして大きな
事を成し遂げる少年に拍手喝さいを送りたくなります。

 変にませた嫌味な子供ではなくて、普通の、弱点もある子供が
主人公というのがいいです。

 ジャッキー・チェン演じる師匠は事故で家族を失い抜け殻のように
暮らしている男。少年は父親と死別しています。

 二人の出会いがお互いの人生をどう変えていくかが見ものです。

 ちょっと上映時間が長いですが、師匠の人間性やカンフーの真髄とは
何かを描いた部分はあってよかったと思います。

 家族向けの娯楽映画なので主人公が黒人であることやアメリカ人で
あるという理由で差別されたりいじめられたりすることはありません。

 物語の構造は割と単純ですが観客の心をうまく惹きつけいてて、最後は
みんなで試合を見ているような気分で応援したくなります。

 映画初主演のジェイデン・スミスはこの役作りのために実際に体を
鍛えたことでしょう。その努力が映像に表れていました。

 将来は親譲りで細マッチョのスターになれそうです。

 

「アイアンマン2」

 期待したのに、これほど裏切られた映画はありません。

 つまらなくて途中で寝てしまいました。


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