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2010年に観た映画・その1 [映画]

2010年に観た映画・その1


 今年はちょうど20本観ました。

 全く記事にしていなかった20本を振り返ります。例によって
一部ネタばれになる場合もありますのでご了承ください。


 * 「午前十時の映画祭」何度見てもすごい50本 *

   TOHOシネマズが過去の名作を厳選して週替わりで上映する企画です。
  時間とお金があればすべて観たいと思ったくらいですがそうもいかず、
  トシが観たのは6本だけでした。

   記事の中で故人となった人の名前も出てきますが特に「故人」と
  断り書きを入れませんのであしからず。

 

 「ショーシャンクの空に」

  全く内容を知らずに観たのですが、一見何でもないようなエピソードが
 実は重要な伏線になっていて全部最後の脱出劇につながっているという
 構成がとても良く出来ていました。

  いかにも映画的な内容だったし人物描写も見事でした。

  水野晴朗さんを真似て「いやぁ、映画って、本当にいいもんですね」
 と言いたくなる1本でした。

 

 「ミクロの決死圏」

  人類初の月面着陸を数年後に控えた時代のSF映画。

  NASAのアポロ計画が外宇宙に向けたものであるのと対照的に、
 この作品では人間を乗せた潜水艇が縮小されて人体内部に入り込みます。
 それでいて管制室の様子などが宇宙計画のものを連想させるところが
 面白かったです。
 
  実は手塚治虫さんの作品をパクったものではないかと言われていますが、
 それを差し引いても当時として最新鋭の医学知識と撮影技術を駆使して
 肉眼で見ることのできない世界を描いた努力は評価したいです。

  原題の「FANTASTIC VOYAGE」にふさわしい映画でした。

 

 「映画に愛をこめて アメリカの夜」

  映画の撮影現場そのものを題材にした作品で、フランソワ・トリュフォー
 監督が自ら映画監督役で出演。

  撮影中に様々なアクシデントが起こり、そこでスタッフ・キャストが
 チームワークを発揮してなんとかクランク・アップするという内容です。

  アクシデントといっても出演者やスタッフの痴話ネタが多いところが
 いかにもフランスっぽいと感じました。

  物語がどうのこうのと言うよりも、監督の映画に対する情熱や人生哲学
 のようなものが反映されているところが良かったです。


 「明日に向って撃て!」
 「スティング」

  前者はアメリカン・ニューシネマ、後者は1930年代ブームに乗り
 ヒットしたものと記憶しています。

  いずれもジョージ・ロイ・ヒル監督、ポール・ニューマンとロバート・
 レッドフォードが共演。この3人の絶頂期の作品です。

  片や時代にそぐわなくなった列車強盗、片や詐欺師の話です。

  悪いことをする連中の話と言ってしまえば元も子もないですが、
 飄々とした兄貴キャラのポール・ニューマンと若造キャラのロバート・
 レッドフォードがそれぞれいい味を出していてどちらも憎めないです。

  とんでもなく不利な状況に置かれていてもそれを意に介さないかのような
 二人の掛け合いがユーモラスです。

  監督の演出ぶりだけでなく音楽との相性の良さも印象的でした。

 

 「刑事ジョン・ブック/目撃者」

  暴力が日常茶飯事の都会の刑事と、現代文明を受け入れず非暴力を
 貫くアーミッシュの家族を対比させた映画。

  大義名分があれば悪い奴に暴力をふるってもいいのか?もっと話を
 広げて軍が敵国を攻撃することは正当化されるのか?そこまで考え
 させられる映画です。

  頑ななまでに現代文明を否定し、一切の暴力を否定するアーミッシュの
 人々。彼らは信仰に忠実な生き方をしている訳ですが、物欲や目先の
 利益を優先する大多数から見れば不思議な集団と映るようです。

  でも広い視野に立って見れば、世界中の人々がアーミッシュのような
 生き方をしていればあらゆる争い事が解消してみんなが平和に暮らせる
 のではないでしょうか。

  物語はご都合主義的というかちょっと説得力に欠ける部分もありますが
 全体として心に残るものがありました。


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