エリザベス女王杯出走馬の取捨

エリザベス女王杯出走馬の取捨

　昨年の女王スイープトウショウが古馬の貫禄で連覇を成し遂げるか、
３歳のカワカミプリンセスが無敗の勢いで新女王に輝くか、注目は
この２頭に集まっています。

　トシもこの２頭の対決が一番の見所だと思いますし、２頭のワン・
ツーで決まる可能性は高いとも思います。

　ところで上記２頭を負かすことのできる馬はいないのでしょうか。

　スイープトウショウが連対できない場合というのは、前走のように
馬体重が減っていたとか、本来の力を発揮できない何かがあった場合
に限られるのではないでしょうか。いまのところ不安はありません。

　カワカミプリンセスについてはどうでしょう。上り３Ｆの最速が
秋華賞の３４．４秒ですが、上りだけについて言えば他の馬にも
付け入る隙があります。

　同期のアドマイヤキッスやキストゥヘヴンも秋華賞の上りは同じ
でした。

　これを上回る上りはスイープトウショウ以外では、古馬のディアデ
ラノビア、サンレイジャスパーが３３秒台を何度か経験しています。
３歳のソリッドプラチナムは５走前に３３．５秒の上りでソングオブ
ウインド（菊花賞馬）に勝ちました。

　ただし、今挙げた決め手自慢の馬たちが持ち味を活かすためには
レースがスローの展開になって上り勝負になるという条件が必要です。

　逃げ・先行組が、自ら不利になるスローペースに持っていくとは
考えられません。後続に足を使わせる中間～ハイペースになると
考えてもいいのではないでしょうか。

　ならばディアデラノビア・サンレイジャスパー・ソリッドプラチナム
は万が一の場合に備えての押さえでいいでしょう。

　今年の３歳牝馬の重賞はいずれもハイペース、ハイレベルでした。
その激戦で上位に入線した馬が、やはり今回も有力です。

　最有力は秋華賞でカワカミプリンセスの半馬身差２着だった
アサヒライジング。最も距離ロスの少ない１枠１番を引きました。
体力と勝負根性で、たとえ勝ちはなくても好勝負してくれること
でしょう。

　逃げ宣言のシェルズレイ（ローズステークス２着）と善戦ウーマンの
フサイチパンドラ（オークス２着）も押さえておきたいです。

　トシの注目馬
　　　　　　　　　　馬番
　　　　　　　◎　　０８　　スイープトウショウ
　　　　　　　○　　１６　　カワカミプリンセス
　　　　　　　▲　　０１　　アサヒライジング
　　　　　　　△　　１０　　キストゥヘヴン
　　　　　　　△　　０３　　アドマイヤキッス

　　　３着候補　　　１５　　フサイチパンドラ
　　　　　　　　　　　 ０６　　シェルズレイ

　　　次点　　　　　１１　　ディアデラノビア
　　　　　　　　　　　１３　　サンレイジャスパー
　　　　　　　　　　　０５　　ソリッドプラチナム