市民は容認?今度のクーデター [タイの話題や思い出]
市民は容認?今度のクーデター
タイのクーデターはその後どうなったでしょう。
当初は軍がマスメディアを封じ込めていたので詳しい情報が報道されず、
トシも不安でなりませんでした。
しかし現在の続報を読む限りでは大きな混乱は生じていないようですし、
市民生活もごく普通に営まれているようです。
戦車の前で記念写真を撮る観光客や市民のニュースを読むと
クーデターから連想する緊張感は感じられません。
参考:http://news.goo.ne.jp/news/jiji/kokusai/20060923/060922073251.2r7517q2.html
今のところ分かっているのはソンティ陸軍司令官が「民主改革評議会」の
議長としてプミポン国王から任命されたこと、タクシン氏は事実上首相の
地位を失ったことなどです。
「民主改革評議会」が当初から国王尊敬を強調していたこと、そして
国王から承認を得たことで市民が容認する気運が高まってきたのでしょう。
また、ソンティ議長は早期に新首相を指名し権力を委譲すると
明言しています。
参考:http://news.goo.ne.jp/news/jiji/kokusai/20060921/060920152722.e4ya2s76.html?C=S
市民と軍とが武力衝突するような事態は起こりにくいと考えられます。
外務省の海外安全ホームページではバンコクの危険情報を「十分
注意してください」に引き下げました。
クーデターという行為は全く民主的ではないものの、クーデターを
実行したのが「民主改革評議会」だという皮肉。
要はタクシン氏が首相になってからの政治の腐敗があまりにひどく、
力ずくで彼を失脚させないことには民主主義が後退していくとの強い
懸念があったということでしょう。
これを機にタイの民主主義が成熟していくことを期待します。
結果から見て、タイの政治は成熟している、と思います。
投票行動によって軍事政権が生まれる、そういう国や地域が珍しくない一方で、民衆の支持を得た軍が無血クーデターを経て速やかに次の文民政権に政権移譲する。
タイの成熟した国民性を感じませんか?
by Pongo (2006-09-23 12:20)
そうですね。
今回最も印象的なのは「無血」クーデターであること、それから
次の政権に委譲後は軍が政治に介入しないであろうことです。
カネまみれの政治家はもういらないという姿勢もはっきりしていますし。
改めて国民が国王を中心にひとつにまとまり、ふさわしい人物が
行政に携わることを期待します。
ニュースを読む限りでは良い方向に進みそうです。
by toshi-jp (2006-09-23 14:22)